生活者見立て通信は、主にマーケティングの戦略立案に関わる方々を対象に、世の中の流行や最新トレンドに関する複数の事例から背景にある太い潮流やインサイト、見立てについて独自の視点でまとめた定期レポートです。
今回の生活者見立て通信では、以下の生活者動向に焦点をあてました。
生活者動向① 倫理観を逸脱した、不快な「コンプラ違反シーン」が増加
- 2024年7月の東京都知事選において、候補者と無関係なポスターが大量に貼られるなどの事態が発生し、有権者から都選挙管理委員会に対して1200件以上の苦情の声が寄せられた。
(出典:株式会社読売新聞東京本社・読売新聞オンライン、2024年「候補者と無関係のポスター、有料サイトに誘導のQRコード…東京都知事選挙で苦情殺到」) - 動画サイトYoutubeにて、アダルト系の企画やトラブル系を映した動画など「不適切な内容」を投稿していた人気ユーチューバーのメインチャンネルは、過激な内容が問題視され停止された。
(出典:株式会社読売新聞東京本社・読売新聞オンライン、2023年「人気ユーチューバー、過激動画で再生数稼ぎ…警告無視し「不適切」投稿」)
生活者動向② 一方で「行き過ぎたコンプラ配慮」への窮屈感も蔓延
- 産休前のご挨拶として渡す「産休クッキー」について、「不妊治療中の人への配慮不足」「マタニティハイだ」などSNS上で批判が集まる。
(出典:株式会社 毎日新聞社・毎日新聞、2024年「「配慮ない」とSNS炎上 「産休クッキー」、専門家の見解は」) - コロナ対策としてのマスク着用をしない人に対し、着用を強制したり攻撃的に罵倒したりする人のことを表す「マスク警察」、自分の考えとは違う着物の着付けを目の当たりにすると、説教をしたり勝手に直したりする人のことを表す「着物警察」などの言葉が生まれている。
(出典:株式会社講談社・現代ビジネス、2021年「日本人が「マスク」を外す日…社会の“同調圧力”に打ち勝たなければならない」)
今回執筆したQOプランナーの寺西氏、木村氏は、この生活者動向の裏側にあるインサイト、見立てについて以下のようにコメントしました。
QOマーケティングプランナー:寺西氏、木村氏「コンプラ違反の取り締まりは大切なものの、過剰な配慮にはうんざり。画一的でおもしろくなくなっているこのご時世、コンプラをあえていじったり、ギリギリを責めたりする「遊び心」を求める気分も高まっているのではないでしょうか。」
このほか生活者見立て通信では、今回着目した社会動向に関する様々な事例や見立てとともに、日々のマーケティングに活用するための「攻略のツボ」もQOプランナーがご提案しています。